日本大(東京都)は12日、2016~18年度の医学部入試で繰り上げ合格を決める際、卒業生の子どもの受験生計18人を優遇して合格させていた、と発表した。この結果、17年度と18年度に不合格となった10人を追加合格とし、入学の意向を確認したうえで、希望者全員の入学を認める。その分、19年度入試の定員を減らす方針という。16年度に不合格となった8人については、今後検討する。
医学部入試について調査をしている文部科学省から「不適切だ」と指摘を受けたという。日大の高山忠利医学部長は会見で「心よりおわび申し上げます」と謝罪。同窓生の子どもを優先させた理由は「愛校心の強い同窓の子女であれば、大学の教育理念への理解が備わっていて勉学意欲も高いと考えた」と説明した。