認知症を理由に免許を取り消されたのに車を運転したとして、福岡県警は14日、北九州市八幡西区本城、自称飲食業の飯田昌孝容疑者(80)を道路交通法違反(無免許運転)の疑いで現行犯逮捕し、発表した。
八幡西署によると、飯田容疑者は14日午前1時25分ごろ、北九州市八幡西区熊手2丁目の市道で、無免許のまま乗用車を運転した疑いがある。店の看板にぶつかる事故を起こし、警察官から事情を聴かれ、当初は「免許証を家に忘れた」と話したが、実際は7月に認知症を理由に免許を取り消されていた。
飯田容疑者は容疑を認め、「免許取り消し後も、店の従業員を家に送るためにずっと運転していた」と供述しているという。この日も車に妻と従業員の女性を乗せていた。妻は「いけないとわかっていたが、夫の運転を止められなかった」と話しているという。