茨城県内で10月末から12月上旬にかけて、「銀行員のマエザワ」やそれに似た名前を名乗り、ATMから現金を振り込ませるニセ電話詐欺が15件相次いだ。県警は同一人物の可能性があるとみて注意を呼びかけている。
古河署によると6日、古河市内の男性(63)の自宅に市役所職員を名乗る男から「税金の払い戻しがあります。手続きは銀行員に説明させます」などと電話があった。男性は銀行員のマエザワを名乗る男から電話で指示を受け、ATMを操作したところ約100万円をだまし取られたという。金融機関から「高額の払い込み取引がある」と連絡があり、署に相談して発覚した。
古河市内では、10月末からマエザワを名乗る男らによる詐欺が相次ぎ、約41万~200万円の被害が発生。未遂に終わったものを含めると14件発生している。日立市内でも先月13日に、「マエサワ」を名乗る男らによって約100万円の詐欺被害が1件あった。
いずれも、年金や税金などの還付が受けられると偽って現金をだまし取る「還付金詐欺」で、県警は注意を呼びかけている。