茨城県警は13日、ひたちなか市の無職女性(87)が、現金4千万円の入ったカバンを同県笠間市のJR常磐線友部駅近くで男に奪われたと発表した。女性宅には長男を名乗る男から「金を用意してほしい」と事前に電話がかかっており、県警はニセ電話詐欺と関連した窃盗事件とみて調べている。
笠間署によると、12日と13日の2回にわたり、女性宅に長男を名乗る男から電話があり、「大事な書類をなくした。書類がなければ手続きができない。あるだけ現金を集めて」などと訴えた。女性がかばん二つに現金計4千万円を詰め、指示された駅前に持って行ったところ、長男の友人を名乗る男が現れてかばんを奪ったという。女性は近くの交番に駆け込み、被害が発覚した。
かばんを奪った男は20~30歳くらいで、白色の長袖ワイシャツと紺色のスラックス姿だったという。(益田暢子)