31日午前0時45分ごろ、茨城県桜川市青柳の民家の敷地で、110番通報を受けて駆けつけた県警桜川署の男性警部補(56)が、刃物を持った男に拳銃2発を発砲した。うち1発が左足を貫通。男の意識はあり、命に別条はない。
発表によると、男は住居、職業不詳の自称、天賀谷(あまがや)守容疑者(60)。同署は正当な理由なく、刃渡り約17センチの文化包丁を所持していたとして、銃刀法違反の疑いで現行犯逮捕した。
署によると、署員2人が「家のガラスが割られた」という住人からの通報で民家に駆けつけると、天賀谷容疑者が庭先で包丁を持っていた。天賀谷容疑者が向かってきたため、男性警部補が1発を上空に威嚇射撃し、もう1発を男の足元に発砲したという。
同署の菊池克巳副署長は「拳銃の使用は現時点で適法だったと考えている」と話した。