札幌市豊平区の爆発事故で、建物の焼け跡から200本以上の消臭スプレー缶が見つかったことが道警への取材でわかった。出火元とみられる不動産仲介店の男性店長(33)は運営会社に対し、店内のスプレー缶の在庫を160本と説明したが、それを上回る数が保管されていた。道警は保管状況や経緯を調べる。
店長は運営会社に「消臭スプレー缶を廃棄しようと店内で120本を並べ一気に噴射し、その後に室内で給湯器を使ったら爆発した」と説明。捜査関係者によると「使用期限が近いものを処分しようとした」とも話しているという。
運営会社によると、消臭スプレー缶の在庫は通常50~60本ほどだが、店長は「160本を保管し、このうちの120本を噴射した」と説明。一方、19日までの現場検証などで、空のものも含めて200本以上が回収された。販売元によると使用期限は2年だが、回収された缶に期限の日付の記載はなかったという。