日本スケート連盟は24日、フィギュアスケートの世界選手権(来年3月、埼玉)の代表を発表し、男子は全日本選手権3連覇の宇野昌磨(トヨタ自動車)、全日本選手権3位の田中刑事(倉敷芸術科学大大学院)、今季グランプリ(GP)シリーズ2勝の羽生結弦(ANA)を選んだ。4年ぶりに現役復帰し、全日本選手権で2位に入った高橋大輔(関大ク)は辞退の届け出があった。
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女子は全日本選手権初優勝の坂本花織(シスメックス)、シニア1年目でGPファイナルを制した紀平梨花(関大ク)、GPシリーズのスケートアメリカで優勝した宮原知子(関大)を選んだ。
四大陸選手権(来年2月、米アナハイム)の代表も発表し、男子は宇野昌磨(トヨタ自動車)、田中刑事(倉敷芸術科学大大学院)、友野一希(同大)。女子は坂本花織(シスメックス)、紀平梨花(関大ク)、三原舞依(シスメックス)を選んだ。また、世界ジュニア選手権(来年3月、クロアチア・ザグレブ)の男子は壺井達也(愛知・中京大中京高)、島田高志郎(木下グループ)、女子は横井ゆは菜(愛知・中京大中京高)、川畑和愛(N高東京)、白岩優奈(関大ク)が代表。
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来年3月の世界選手権代表男女3人が決まった。日本スケート連盟の選考基準では男女の1枠目は全日本優勝者。2、3人目は全日本の2、3位やGPファイナルの上位2人、世界ランキングなどを総合的に判断して選ばれる。
男子の宇野昌磨は文句なし。羽生結弦は右足首のけがで全日本を欠場したが、17年世界選手権優勝、平昌五輪金メダル、今季もGPシリーズ2勝、世界最高得点を出すなど実績がある。「過去に世界選手権で3位以内に入賞した選手が、けがなどのやむを得ない理由で出場できなかった場合は選考することがある」との連盟の条件が適用された。
羽生選手側からは「世界選手権に間に合うように調整する」との連絡が連盟にあったという。もう1枠は、平昌五輪代表で全日本3位の田中刑事が入った。
全日本2位に入った高橋大輔は、世界選手権に出場するための最低スコアを今後の国際大会でとれば入るはずだった。しかし、高橋が「世界と戦う覚悟が持ち切れなかった。日本スケート界が盛り上がるには若手が出る必要がある」などを理由に辞退した。
女子は坂本花織、紀平梨花、宮原知子。いずれもGPファイナル出場者で、全日本表彰台に立った3人が順当な形で選ばれた。(浅野有美)