南米大陸最高峰アコンカグア(標高6961メートル)への登頂とスキー滑降を目指すプロスキーヤー三浦雄一郎さん(86)が2日、東京・羽田空港から出国した。現地時間の3日午後(日本時間4日未明)にアコンカグアのあるアルゼンチンに到着する見込み。計画通り進めば、登頂とスキー滑降は21日前後になる。
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空港では、搭乗手続き後、ターミナル内の焼き肉店で昼食。肉好きの三浦さんらしい「出発前の最後の食事」となった。
また、三浦さんが校長を務めるクラーク記念国際高校の生徒ら約20人が駆けつけ、出発式が開かれた。激励を受けた後、三浦さんは報道陣を前にリラックスした様子で「新年でおいしいものを食べて馬力がついた。緊張も不安もない。天気の条件が良いことを願っている」と語った。
三浦さんはパリとアルゼンチンの首都ブエノスアイレスで乗り継ぎ、アコンカグアに近い都市メンドサに入る。計画では、徐々に宿泊地の標高を上げ、9日にベースキャンプ(約4200メートル)へ。さらに高所に体を慣らした後、ベースキャンプを出て21日前後に頂に立ち、山頂近くの斜面をスキーで滑ったうえで下山する。帰国は31日を見込む。(金子元希)