南米大陸最高峰のアコンカグア(標高6961メートル)の登頂とスキー滑降に向けてアルゼンチン入りしているプロスキーヤー三浦雄一郎さん(86)に、朝日新聞記者が同行しています。
アコンカグアと装備の詳細に迫る
【特集】三浦雄一郎さん、南米最高峰に挑戦
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三浦さんが現地時間の10日午前、標高4200メートルにあるベースキャンプ(BC)にヘリコプターで入った。当初9日に予定していたが、風と雪で延期されていた。
遠征が始まって9日目。チリ国境に近い標高3200メートルの宿泊地に着いてから5日目。1日足止めされたが、86歳が挑戦に備え、いよいよ最終調整する舞台に立った。
ヘリには重量制限があり、三浦さんを含む遠征隊7人と記者は装備とともに早朝から3回に分けてBCに飛ぶ計画が立てられた。
宿泊地近くのヘリ基地から、黄色い機体に乗り込んだ三浦さんは最後の便で午前7時過ぎに出発。アコンカグア東側の上空を通り、BCのプラサ・アルヘンティーナに着いた。
三浦さんは「各国のテントがあって素晴らしい場所。これからが本番」と話した。BC近くで体を高度に慣らす行動を続ける。
他の遠征隊のメンバーは5千メートル以上まで登って高度に体を慣らすことを検討している。登頂とスキー滑降は20日前後を見込んでいる。(金子元希)