JR東日本の子会社が駅ビルで運営する商業施設「アトレ」の海外1号店が10日、台北市信義区の繁華街に開店した。現地のショッピングモール「微風南山」内の3フロアで日本のデザートや衣料ブランドなど51の店舗を展開する。
日本では駅ビル開発が各地で進み新規出店が頭打ちとなるなか、アトレとしては初の海外進出となる。駅から離れた場所での出店も初めてだ。
日本への旅行客の多い台湾でアトレの知名度を上げる狙いもあり、訪日旅行を宣伝するJR東日本のカフェやカウンターも開設。JRの周遊パスなどを販売する。
初日に訪れて新潟県などを巡るパスを購入した游麗恵さん(46)は、「今月下旬に家族で行きます。雪や温泉が楽しみ」と話した。(台北=西本秀)