大相撲初場所(13日初日)を前に7日、横綱審議委員会(横審)の稽古総見が東京・国技館であり、進退がかかる横綱稀勢の里は横綱鶴竜、大関豪栄道と計6番取って3勝3敗。改めて出場に意欲を見せたものの、その調整ぶりに、周囲から不安の声もあがった。
相撲特集:どすこいタイムズ
鶴竜に1勝3敗、豪栄道に2勝。前に出る姿勢を見せたが、長い相撲になると下半身がばたついた。「一生懸命な感じは分かるが、少し不安」と横審の北村正任委員長(毎日新聞社名誉顧問)。解説者の北の富士勝昭さんは「思ったより良かったけど長続きしないよな」とスタミナ不足を指摘した。稀勢の里は九州場所で右ひざを負傷し、冬巡業を全休。相撲を取る稽古を再開したのは先月末だ。
総見では6番目で俵に左太もも付近を打ち、稽古を切り上げた。「大丈夫です」と痛みを否定した後、「初日に向けて自信をもってやっていくしかない。やるだけですね」と話した。