バングラデシュで総選挙(定数350、任期5年)があり、ハシナ首相率いる与党アワミ連盟(AL)が圧勝した。投開票があった12月30日、政府は携帯電話を遮断し、車両の通行も禁止。野党側は選挙ポスターすらみられない異様な状況で行われた。
総選挙は、全350議席のうち300議席については小選挙区制を採用し、50議席は女性枠として比例配分している。選挙管理委員会によると、小選挙区はALを中心とした与党連合が288議席を獲得。最大野党バングラデシュ民族主義党(BNP)の組む野党連合は7議席にとどまった。
ハシナ氏は記者団に「国民が私の政権による成長に賛意を示し、さらなる成長を求めた」と語った。ハシナ氏の首相在任は通算で4期目となる。選挙戦では2016、17年に7%の国内総生産(GDP)成長率を達成したことを強調し、今後5年で10%に引き上げると約束した。
ただ、投開票のあった12月30日は全土で与野党の支持者が衝突し、少なくとも18人が死亡、200人以上が負傷するなど混乱が広がった。野党候補の1人が刺される事件も起きた。
BNPなど野党側は「支持者1…