昨年大みそかのNHK紅白歌合戦に初出場した5人組ムード歌謡グループ「純烈」の友井雄亮さん(38)が、同居していた女性に暴力をふるっていたなどと週刊文春が報じた問題で、友井さんは11日、記者会見を開いた。報道を事実と認めて謝罪した上で、グループを脱退し芸能界を引退する意向を示した。
友井さんは11日夕、黒いスーツ姿で会見に出席した。会見の冒頭、「傷つけてしまった女性の方々および、ご家族の方々に、深くおわび申し上げます。申し訳ございませんでした」と謝罪し、頭を下げた。
10日発売の週刊文春は、友井さんが同居していた女性に暴力をふるったり、交際していた別の女性の貯金を勝手に使い込んだりしていたと報じていた。
友井さんは、「週刊誌に書かれている女性のトラブルは事実」と認めた上で、「こんな形で信頼を失った行動をしてしまい、大変申し訳ございませんでした」と述べ、再び頭を下げた。
進退について問われると、「これまでの生き方や、考え方、どこかでずるかった自分、甘さが、今回の結果を招いてしまったんだと今は痛感しています」「もう二度と、こんな過ちを犯さないように、償いながら、生きていきたいと思います」などと述べ、「純烈を脱退し、芸能界から身を引きます」と語った。
純烈が紅白で披露した「プロポーズ」は、テレビ東京系の番組「主治医が見つかる診療所」のエンディングテーマとして今月から流れる予定だったが、純烈の公式サイトで10日、中止が発表された。テレビ東京広報部は曲の使用を見合わせた理由を「総合的な判断」とした。
純烈は2007年に結成。スーパー銭湯を巡って人気に火がつき、中高年の女性を中心に支持を得てきた。(矢田萌、真野啓太)