人工知能(AI)の広がりやプログラミング教育の必修化など、「文系」には何かと肩身の狭い世の中になってきた。巨大IT企業が世界を動かす中、「理系」こそが勝ち組なのか――。
文系は逃げちゃだめ 三木義一さん(青山学院大学学長)
最近、文系学部は実に肩身が狭いです。政府からは「すぐに役立たない」と批判され、経団連からは「もっと数学も勉強させろ」と圧力がかかる。新卒を大量採用してきたメガバンクは数万人規模の人員削減を発表し、AIの普及でさらに多くの事務職が不要になるといわれます。青学は学部生の4分の3が文系。就職先が激変しそうです。
理系出身の人工知能学会長「科学者も文系的な素養必要」
「もうかる理系」「もうからない文系」を問う 名大教授
昨春、文系学部の集まる東京・渋谷の青山キャンパスに「シンギュラリティ研究所」を立ち上げました。シンギュラリティーとは、AIの能力が人間を超える特異点です。
中身は後づけでと考えていまし…