韓国海軍艦艇が海上自衛隊の哨戒機に火器管制レーダーを照射したとされる問題で、韓国側が事実と異なる説明をしたとして、防衛省は16日、韓国政府に抗議し、説明の撤回を求めた。
日韓の防衛当局は14日にシンガポールで協議。韓国国防省は15日の記者会見で協議の内容に触れ、韓国側が主張している海自の哨戒機による「低空脅威飛行」などについて、日本側が一部認めたと説明した。
これに対し、日本政府は「一切認めていない」と反発。韓国政府に抗議し、説明内容の撤回を求めた。
また防衛省によると、防衛当局間の協議の際、内容について公表しないことで合意したという。だが韓国国防省が会見で、海自の哨戒機が収集した電波データの取り扱いを巡る協議内容にも言及したことから、防衛省はこの点についても抗議した。(藤原慎一)