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「職員が暴言」「自由全くない」外国人収容施設の内実

外国人労働者の受け入れ拡大に向けて法整備が進む一方、「入国管理」のあり方も議論となっています。長期収容の問題が指摘される外国人収容施設もその一つです。長崎県大村市にある大村入国管理センターに収容されている2人の外国人がこのほど、朝日新聞の取材に実名で応じました。ラジェンドラ・ポーデルさん(37・ネパール)と林旗(リンチー)さん(34・中国)が面会室で訴えた内容を紹介します。


刑期無制限、絶望の外国人収容施設 高橋源一郎さんルポ


ラジェンドラ・ポーデルさん(37) ネパール出身。2005年に留学生として来日。難民としての認定を希望している。


――来日のきっかけは?


留学生として来ました。ネパールで政治的な活動をして迫害を受けていたので、危害から逃れるためです。しかし、学費のために持っていた180万円を友達に盗まれ、学業ができなくなりました。大学に通えず、ネパールに帰ることもできないうちに、在留資格が切れてしまいました。11年、入管に難民申請をしようと思っていたときに職員が来て、収容されました。難民申請はしましたが、認められていません。


――なぜ難民として認定されないのでしょう?


わかりません。理由を教えてもらえないからです。弁護士からは「証拠が足りない」と言われました。でも、仮放免してここから出してもらえないと、証拠もそろえられません。


――なぜ帰国することができないのですか?


ネパールで反社会的な勢力に反対する政治活動をしていたからです。その勢力が権力を持つようになり、私は家を焼かれました。私はネパールに戻ったら殺されます。家族も脅迫されているので、帰国すれば家族にも被害が及びます。


――事態がどう変わることを望んでいますか。


難民としての認定です。もし認定されたら、私は人助けが好きなので、社会に出て、人の役に立ちたい。ビザが切れてしまったことは私の責任だと思っています。いま願っているのは、人生のやり直しをさせてほしいということです。


――この施設の環境・待遇はどうですか?


すごくひどいです。自由が全く…


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