中部空港(愛知県常滑市)に到着したものの入国できず、空港内で2泊していた中国籍の技能実習生10人が17日夕、空路で帰国したことが分かった。実習生は技能実習の査証(ビザ)を持っていたが、実習生を仲介する監理団体が直前に受け入れを拒んだため、名古屋入国管理局は、実習生としての入国は認められないと判断したとみられる。
中国の技能実習生10人、入国できず 中部空港で2泊
名古屋入管中部空港支局は朝日新聞の取材に「(審査の)手続きは終わった。詳細はお答えできない」としている。関係者によると、中国の送り出し機関が帰国費用を負担した。
実習生を拒んだ監理団体の理事長は取材に「この送り出し機関からの実習生は失踪が多い。もし失踪したら、アパートの家具代といった初期費用を誰が負担するのか」などと話した。(前川浩之)