東京都葛飾区に住む女子大学生(19)が昨年11月下旬から行方不明になっていることが捜査関係者への取材でわかった。茨城県神栖市内で目撃されたのを最後に足取りが途絶えているという。警視庁は24日、事件に巻き込まれた可能性もあるとみて、女子大学生と接点があった可能性がある同市の30代の男性から任意で事情を聴き、男性の自宅を捜索した。
捜査関係者によると、男性は女子大学生について「自分の家に来たが、帰った。どこに行ったかはわからない」などと話しているという。警視庁は慎重に調べるとともに、行方を引き続き捜査している。
女子大学生は栃木県出身で、昨年4月から都内の薬科大学に通っており、葛飾区内のアパートで一人暮らしをしていた。昨年11月20日ごろ、JR常磐線綾瀬駅(東京都足立区)から千葉県を経由して鹿島神宮駅(茨城県鹿嶋市)まで電車で移動し、同駅からタクシーで神栖市方面に向かったことが防犯カメラの捜査などから判明している。
同じ頃、同市内で目撃されたのを最後に足取りが途絶え、女子大学生のスマートフォンの電源も切れた状態になった。家族や友人らも連絡が取れなくなり、家族が同月22日、亀有署を訪れて行方不明者届を提出した。大学によると、同月20日までは授業に出席していたという。