韓国軍は自衛隊に対し、2月に予定していた韓国海軍第1艦隊司令官の訪日の日程を再調整する考えを伝えた。韓国の軍事関係筋が明らかにした。韓国側は再調整としているが、新たな日程は決まっていないという。
韓国なぜ強硬姿勢? 引くに引けないレーダー照射対応
同筋によれば、第1艦隊司令官は2月に海上自衛隊舞鶴地方総監部を訪れる予定だったが、日程の再調整を求める考えを海自側に伝えたという。韓国軍駆逐艦による海上自衛隊哨戒機への火器管制レーダーの照射問題を契機にした日韓防衛協力の悪化が波及した結果とみられる。
防衛省も今春予定していた韓国・釜山への海上自衛隊の護衛艦「いずも」の派遣を見送る方向で検討に入っている。韓国では、政界の一部から1年ごとに期限を迎える日韓の軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の破棄を提案する声も出始めている。(ソウル=牧野愛博)