皇居・東御苑にある宮内庁三の丸尚蔵館で2日から始まる特別展「御製・御歌(みうた)でたどる両陛下の30年」で、天皇、皇后両陛下の肖像画が初めて展示される。
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肖像画は縦横約2メートルで、両陛下が並んだ姿が油絵で描かれている。宮内庁が依頼し、画家の野田弘志さん(82)が写真をもとに描いた。両陛下の肖像画は皇太子ご夫妻時代に制作されたものしかなく、両陛下の承諾を得て2014年から制作を開始。昨年3月に同庁に収められ、皇室の所蔵物「御物(ぎょぶつ)」として収蔵庫に保管されていた。
同展は、天皇陛下の即位30年と両陛下の成婚60年にちなんだもので、即位後に両陛下が歌会始に詠んだ御製と御歌をはじめ、両陛下がそれぞれ撮影したご家族の写真や、両陛下が互いに取り交わした記念の品などが展示されている。4月21日まで(休館日は毎週月曜と金曜。2月11日は開館、翌12日は休館)。入館無料。(多田晃子)