千葉県野田市の小学4年、栗原心愛(みあ)さん(10)が自宅で死亡し、両親が傷害容疑で逮捕された事件で、母親のなぎさ容疑者(31)が事件後、父親の勇一郎容疑者(41)による心愛さんへの暴行について「私も止めに入った時に何度か暴力を受けた。どうすることもできなかった」とSNSで友人の女性に釈明していたことが5日、朝日新聞の取材で分かった。
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「怖いよー」「助けてー」届かなかった心愛さんのSOS
千葉県警は、1月24日午前から深夜の間、自宅で心愛さんの髪の毛を引っ張り、浴室で冷水のシャワーをかけ、首付近を両手でわしづかみにするなどして首付近に擦過傷を負わせた疑いで、勇一郎容疑者を25日に逮捕した。なぎさ容疑者は自宅で心愛さんへの暴行を知りながら、止めたり警察へ通報したりしなかった疑いが持たれている。
友人の女性によると、なぎさ容疑者は翌26日朝から27日夜、無料通信アプリ「LINE(ライン)」で女性と十数回、メッセージをやりとりした。女性が「なんで?」と暴行について尋ねたところ、「初めは、私の見てないところでやってたと思います。後から心愛から聞かされてるので…私も止めに入った時に、何度か暴力受けてます」と返信。
「頼れる人いなかったの」との問いには「千葉には誰も知り合いいないので、誰にも相談できなかったし、警察に行こうとした事もあったけど、結局行けませんでした」と答えていた。「どうにかしたいけど、どうする事もできませんでした」とも送っていた。
女性は、10年ほど前に勇一郎…