まだまだ寒い季節にぴったりな、雪のロシアを舞台にした名作ミュージカルを掲げて、宝塚歌劇宙(そら)組が博多座(福岡市)で公演中だ。昨年、お披露目を果たしたトップスター真風涼帆さんとトップ娘役星風まどかさんが、そろって熱演している。25日まで。
ミュージカル「黒い瞳」は、ロシアの文豪プーシキンの小説「大尉の娘」が原作。18世紀後半の帝政ロシアを舞台に、貴族出身の青年将校ニコライ(真風)と大尉の娘マーシャ(星風)の純愛を描く。
物語の背景にあるのは、ロシア帝国に対して、コサックの首領が起こしたプガチョフの乱。劇中では、敵同士であるはずのニコライとプガチョフとの間に生まれる友情も見どころだ。
「ニコライは、さわやかで育ち…