ベトナム政府は11日、ファム・ビン・ミン副首相兼外相が北朝鮮の李容浩(リヨンホ)外相の招きに応じ、12~14日の日程で現地を公式訪問すると発表した。ベトナムの首都ハノイでは今月27~28日に、トランプ米大統領と金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長による米朝首脳会談が開かれる予定。この間に正恩氏がベトナム首脳と会談することも検討されており、これらの準備を進めるものとみられる。
ベトナムと北朝鮮は1950年の国交樹立以来、友好関係を続けている。昨年12月には李容浩氏がハノイを訪問。会談したベトナムのフック首相は、北朝鮮が米国や韓国との首脳会談を実現したことを歓迎し、ベトナムの経済発展モデルに関心があるとされる北朝鮮に対し、投資や観光誘致策などの経験を喜んで共有すると述べていた。
ベトナム高官としては2007年10月、ノン・ドク・マイン共産党書記長が北朝鮮を訪問している。(ハノイ=鈴木暁子)