第69回ベルリン国際映画祭で15日夜(日本時間16日未明)、若者向け映画が対象のジェネレーション14プラス部門で長久允(まこと)監督の「ウィーアーリトルゾンビーズ」が青少年審査員による特別表彰を受けた。
同作は、両親を亡くした4人の少年少女が、失った感情を取り戻していく姿を描く。テレビゲーム的な映像と音楽による独自の世界観が支持された。授賞式で壇上に立った長久監督は「ティーンエージャーの誰かを救うために作った映画。若者に支持されてうれしい」と語った。
長久監督は東京都出身。大手広告会社電通でCMプランナーとして働く傍ら、映画を製作。同作が初長編だった。
二宮慶多ら少年少女が主要な登場人物を演じ、佐々木蔵之介、工藤夕貴、池松壮亮らが脇を固める。公開は6月。(ベルリン=小峰健二)