16日午後5時半ごろ、新潟県湯沢町三俣の神楽ケ峰(標高2029メートル)でスキーをしていた男性2人が宿泊予定の山小屋に来ないと、南魚沼署に知人の男性から通報があった。遭難した可能性があるとみて、県警や消防などが17日朝から地上と空から捜索を始めたが、悪天候のため、午後3時20分ごろに打ち切った。18日朝から再開する予定。
署によると、2人は神奈川県藤沢市天神町2丁目、自営業大川隆央さん(59)と東京都世田谷区北烏山9丁目、会社員加藤康博さん(38)。1泊2日の予定でかぐらスキー場(湯沢町)のコース外を滑るバックカントリースキーに来ていた。到着予定の午後3時になっても山小屋に現れず、携帯電話もつながらなかった。通報した知人は別グループでスキーをしていた。
知人が山頂付近で男性2人と会ったとき、「(東側にある)反射板の方向に2回目を滑る」と話していたという。その周辺で捜索にあたった署員は「(現場は)吹雪で視界は5メートルくらい。胸が埋まるほど雪が積もっている所もあり、足跡などもなかった」と話した。地上は午前7時ごろから正午すぎまで、ヘリは午後の1時間半ほど捜索を続けた。(中村建太)