中国で共産党の習近平(シーチンピン)総書記(国家主席)の思想や政策を学ぶスマホのアプリやPCソフト「学習大国」が、攻略法の紹介がネットで出回るなど異様なブームを見せている。党の方針に従って大半の党員が使い始めたためとみられるが、学習するほどたまるポイントが少ないと指導を受けることもあり、党員からは悲鳴も上がっている。
アプリは党の思想や政策の普及を担当する党中央宣伝部が開発し、1月に配信が始まった。「学習」は中国語で「習氏に学ぶ」という意味にもなる。習氏が唱える「新時代の中国の特色ある社会主義思想」を学ぶ場と位置づけ、約9千万人いる党員を中心に「学習」を呼びかけた。
中国メディアによると、江西省のある県ではすでに全党員がダウンロード。スマホが使えない老人には家族のスマホを使わせるという徹底ぶりだ。アップルの無料アプリ部門では今月12日、SNSアプリ・微信(ウィーチャット)や動画投稿アプリ・抖音(ティックトック)を抜きダウンロード数で1位になった。
アプリでは、習氏の演説や政策…