サウジアラビアは23日、駐米大使にリーマ王女を充てる人事を発表した。地元メディアなどによると、リーマ氏はサウジ初の女性大使になる。昨年10月にトルコのサウジ総領事館で起きたサウジ人ジャーナリストの殺害事件で米国内ではサウジに対し激しい批判が出ており、イメージを改善する狙いがあるとみられる。
サウジ不明記者は「尋問中に手違いで死亡」 CNN報道
ハリド駐米大使は国防副大臣に就任する。ジャーナリストの殺害事件では、ムハンマド皇太子の弟であるハリド氏がこのジャーナリストにトルコの総領事館を訪れるよう促していたとの報道が出て、大使としての信頼性に陰りが出ていたとの指摘もある。
リーマ王女は約20年間駐米大使を務めたバンダル王子の娘で、米ジョージ・ワシントン大卒。女性の社会進出をアピールする存在として知られてきた。(ドバイ=高野裕介)