元米軍情報員の女性がイランに亡命した事件が米国を揺るがせている。「人権を顧みない独裁国家」と敵対視してきたイランに米軍の情報員が寝返った衝撃に加え、本人が「米国に愛想をつかした」ことが背景にあったとされることにも波紋が広がる。いったい何が彼女を変えたのか。
米司法当局は2月、元米軍職員のモニカ・ウィット被告(39)を起訴した。ウィット被告は2013年8月にイランに亡命。元同僚の個人情報などをイラン政府に渡したとされる。元同僚はその後、複数回にわたりサイバー攻撃を受けた。
米司法省によると、ウィット被…