「三振より詰まらせたい」横浜の153キロ左腕、選抜へ——贯通日本资讯频道
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「三振より詰まらせたい」横浜の153キロ左腕、選抜へ

第91回選抜高校野球大会(23日開幕)に出場する横浜(神奈川)の及川(およかわ)雅貴は、今大会注目の本格派左腕だ。昨秋の公式戦では投球回数を上回る奪三振をマークしたが、「自分の理想は打者を詰まらせる投球」とこだわりを見せる。


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「調子ですか? 昨日、4回目の試合形式の練習で登板したんですが、いま一つでした」。開幕が約2週間後に迫った6日、及川の表情はさえなかった。「ボールをかいてしまって」。高めに抜けるより、球が引っかかりすぎて右打者の内角低めに外れる傾向が強かったという。


こうした局面での修正力が、この本格派左腕の課題と言っていい。


最速153キロの直球と鋭いスライダーを武器に、1年夏の甲子園でさっそく3イニングを投げた。昨夏の甲子園でもリリーフでチームの2勝に貢献。背番号「1」になった昨秋も神奈川県大会を制し、関東大会に進出した。しかし、準々決勝で制球を乱し、三回までに5失点。春日部共栄(埼玉)に2―9で7回コールド負けしてしまった。


「試合中に修正できなかった。練習中から考える習慣をつけ、チェックポイントを作っておきたい」。投球練習をしなかったこの日も、守備練習などの合間に右足をあげてタメをつくる動作を繰り返していた。「体重移動が早すぎると引っかけてしまう。その辺を確認していました」


この冬はボールを握り続け、遠投などで肩ひじのスタミナをつける練習をしてきた。不得手な「食トレ」も地道に続け、「体重は74・5キロになった。1キロ増えたんです、これでも。朝は75キロだけど、すぐ落ちるんで、だいたい74・5キロですね」と笑う。


やるべき準備はしてきた。あとは課題の修正力も含め、実戦でどれだけ仕上げられるか。横浜は今後、沖縄市の招待試合に臨む。対外試合が解禁される8日に移動し、9、10日に4試合が予定されている。


1、2年夏に続く3回目の甲子園で、どんな投球をしたいか。「三振より、打者を詰まらせたい。ゴロやフライで打ち取りたい」。昨秋の公式戦で41回3分の1を投げ、59三振を奪ったのに? 「たまたま奪三振率が上がっているけど、狙っていない。内角高めにしっかり投げ、確実に打ち取りたいと考えています」


8試合で5失策という堅守を誇るバックを信頼し、凡打の山を築けば、「春の日本一」という目標も視界に入ってくる。(編集委員・安藤嘉浩)


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