全国高校野球選手権大会(朝日新聞社、日本高校野球連盟主催)は選手の負担を減らすため、従来の大会日程を見直した。30日に第101回大会運営委員会で承認された日程では、休養日が2日に増えた。
ゴールはない 選手の健康守る対策、休養日増設でも
休養日を計2日に、暑さ対策で 全国高校野球選手権
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新たな休養日は、準決勝と決勝の間に設けられる。阪神甲子園球場の協力に加え、大会前に出場校に割り当てられる甲子園練習の時間を従来の1校あたり30分間から15分間あるいは20分間に短縮し、日程に余裕を作ることを検討している。
記録的な酷暑に見舞われた昨夏の第100回記念大会では、準優勝した金足農(秋田)の吉田輝星(こうせい)投手(プロ野球日本ハム)が全試合に登板。決勝では疲れも要因となって途中降板した。以前からの課題だった暑さ対策や大会日程の緩和についての議論が加速した。
新設される休養日翌日に予定されている決勝は前年と同じく午後2時開始で、準決勝から1日半の間隔が空くことになる。日本高野連の竹中雅彦事務局長は、「日本一を決める試合は、できるだけいいコンディションでやらせてあげたい」と話した。
これまでの大会日程では天候不良などによって3日順延すると、準々決勝翌日にある休養日が消滅することになっていた。第101回大会からは、3日順延した時点で決勝前の休養日が消え、4日順延で休養日が2日ともなくなるという運用になる。
組み合わせ抽選会は8月3日、大阪市北区のフェスティバルホールである。