北京で開会中の全国人民代表大会(全人代)を、海外に発信しようという動きが中国で強まっている。政治・経済面での影響力が高まるにつれ、各国と摩擦や「脅威論」も広がるなか、国際イメージを変えていこうという狙いが透ける。
「We’ve got two sessions,to the world we show our affection.」(おれたちには「両会」がある。世界におれたちの思いを見せよう)。国営新華社通信がこのほど、サイトで公開したラップ動画の1フレーズだ。
「Two sessions」は5日に開幕した全人代と、並行して開かれる全国政治協商会議(全国政協)の二つの会議を総称する「両会(リアンホイ)」の英訳だ。
ラップはすべて英語で刻まれる。歌手の宿涵さんが軽快に韻を踏みつつ、画面では月の裏側に初めて着陸した無人探査機「嫦娥(じょうが)4号」や中国各地の少数民族や名勝などが紹介される。
共産党機関紙・人民日報もSN…