「世界最大の民主主義国」と形容されるインドの総選挙が始まる。インド選挙管理委員会は10日、任期満了に伴う下院(定数545)総選挙の日程を発表した。投票は4月11日から5月19日までの7回に分けて実施する。5月23日に一斉に開票し、同日中に大勢が判明する見通しだ。
有権者数は、2014年の前回より8500万人増えて約9億人。約100万カ所に投票所が設けられる予定だ。管理や警備の都合上、全国一斉の投票日を設けることは難しいため、数回に分けて投票が行われる。
前回は、モディ首相率いるインド人民党(BJP)が30年ぶりとなる単独過半数を獲得して大勝。今回は、モディ首相の任期5年間への評価が選挙戦の焦点になるとみられる。(ニューデリー=奈良部健)