岩手県宮古市の重茂(おもえ)漁協は11日、缶詰「あわびのアヒージョ」を発売した。毎年、3月11日に合わせて発売している復興商品シリーズで、今回で8回目。後川良二業務部長は「震災では全国からたくさんの支援を受けた。その恩返しです」と話している。
地元産のアワビとクキワカメをオリーブオイルで煮た。1缶(85グラム)2千円(税込み)だが、今年水揚げしたアワビ1個(1500円相当)を丸ごと使っているという。賞味期限が3年と非常食にもなるという。4千個つくり、重茂漁協のホームページから買うことができる。
重茂漁協は震災の津波で約800隻のほとんどが流されたが、各地から調達した船を共同利用していち早くワカメ漁を再開した。美しい海を守るとして、合成洗剤の追放に取り組む地区としても知られる。(加藤裕則)