医薬品の販売許可がないのに肝臓病の処方薬を販売目的で持っていたとして、千葉県警は12日午後にも、東京都や埼玉県の男数人を医薬品医療機器法違反容疑で逮捕する方針を固めた。また、不正に気づきながら男らに繰り返し薬を処方していた疑いがあるとして、千葉県野田市の「野田中央病院」に同容疑などで家宅捜索に入った。捜査関係者への取材でわかった。
捜査関係者によると、男らは1~2月、厚生労働相から医薬品の販売許可を受けていないのに、肝機能を改善させる薬「ラエンネック」を販売目的で大量に持っていた疑いがもたれている。
県警は、薬を不法に売買をしている人物がいるという情報を得て、昨秋ごろから捜査を開始。男らは野田中央病院で他人の保険証を使うなどして、繰り返し薬を入手したとみられる。