16日午後2時ごろ、鹿児島市加治屋町で、そうめん流し器の製造で知られるプラスチック加工会社「鶴丸機工商会」の建物から出火、住宅と事務所、工場を兼ねたコンクリート2階建ての建物延べ約330平方メートルがほぼ全焼した。鹿児島中央署によると、経営する久保健市さん(64)が2階の住居部分にいたが、避難して無事だった。工場は休みで、ほかにけが人は確認されていないという。
鶴丸機工商会のホームページによると、同社は1962年に「唐船峡そうめん流し」(指宿市)などで知られる「回転式そうめん流し器」を開発。現在、家庭用や業務用を製造して県内各地で使われており、業務用の国内シェアは約80%に及ぶという。(野崎智也)