鹿児島県鹿屋市の住宅型有料老人ホームで、11月中旬までの約1カ月間に入居者6人が死亡していたことが21日、県への取材で分かった。そのうち4人は11月上旬の3日間のうちに相次いで死亡しており、県と鹿屋市は施設に立ち入るなどして原因を調べている。
県や市などによると、この施設は2012年に開設され、高齢者約40人が入居していた。今年8月から9月にかけて介護職員8人全員が退職し、系列の病院から看護師が訪問看護をしていた。死亡した6人はいずれも寝たきりで、点滴で栄養を補給されていたという。県は施設の運営が適切だったか調べるため、16日に老人福祉法に基づいて立ち入り検査をした。
県はその結果や入居者の死因などについて明らかにしていない。県高齢者生き生き推進課の松藤啓介課長は「必要があれば業務改善命令などを検討する」としている。(大崎浩義)