7日午前4時ごろ、鹿児島県龍郷町中勝の住宅街で、「人家が燃えている」と近所の住民から119番通報があった。火は約3時間後に消し止められたが、住宅など少なくとも6棟が全焼した。けが人はいなかった。
奄美署によると、現場は住宅が密集した地域で、警察官が駆けつけた時には複数の住宅に火が回っていた。署が出火元を調べている。
自宅2階で寝ていた畠仁士さん(59)は同日午前4時前、パチパチという音に気づいて外に出ると、近くの家が炎を上げて燃えていた。すぐに119番通報をしたが、あっという間に自宅に燃えうつり、全焼したという。「炎も熱もすごくて怖かった。まさか自宅が燃えるとは思いもしなかった」という。
全焼した民家の目の前に住む男性(66)は庭のホースを使って自宅に水をかけ、類焼を免れた。「炎が高くあがり、自宅の屋根にも火の粉が飛んできていたので心配だった。大変な火事だけど、けが人がいなかったのが不幸中の幸い」と話した。(外尾誠、野崎智也)