23日開幕の第91回選抜高校野球大会(日本高校野球連盟、毎日新聞社主催、朝日新聞社後援)に初出場する富岡西(徳島)の選手たちが18日、地元・阿南(あなん)市にある「四国霊場88カ所」にあやかった名所「89番野球寺」に必勝祈願に訪れた。
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「野球のまち」として、草野球の試合などを誘致する阿南市。2015年の選抜大会で優勝した敦賀気比(福井)は、大会前に市内で合宿していた。「縁起の良さ」を知ってもらおうと市などが寄付を募り、17年春に道の駅「公方(くぼう)の郷(さと)なかがわ」(阿南市那賀川町)の一角に置いたモニュメントが「野球寺」だ。
この日午前10時ごろ、道の駅を訪れた富岡西の選手たちは順番に、必勝と彫られたホームベース型の石碑に手を置いて活躍を祈願。草野球の試合を盛り上げる地元チアリーディングチーム「ABO60」(あなん・ベースボール・おばちゃん・60歳以上)のメンバーに見送られ、甲子園に向かった。ABO60のリーダー都崎文恵さん(66)は「『野球のまち』がついている。気負わずに大活躍を」と声援を送った。(佐藤常敬)