引退を表明したイチロー選手が巣立ったプロ野球オリックスで、62年ぶりの“偉業”に挑む新人がいる。ドラフト2位の頓宮(とんぐう)裕真(亜大=22)だ。29日に始まるペナントレースの開幕スタメン、それも中軸での起用が現実味を帯びてきた。新人選手が開幕戦で中軸に座れば、球団では阪急時代の1957年に5番左翼で先発した中田昌宏(よしひろ)以来、62年ぶりとなる。
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オープン戦初戦の3月5日、いきなりみせた。6番三塁手で先発すると、第4打席の八回に京セラドーム上段へ特大2ラン。本人は「詰まった」というが、SNS上で「あれで詰まっているとは……」とファンが驚くほど、強烈なインパクトを残した。
その後は主に5番で14試合に出場し、13安打(2本塁打)8打点で打率2割7分1厘(21日終了現在)。「手応えはない」と謙遜するが、目標にしている「1日1安打」をほぼクリアしている。
特筆すべきなのは、三塁の守備…