フィギュアスケートの世界選手権第3日は22日、さいたま市のさいたまスーパーアリーナで女子フリーが行われ、平昌(ピョンチャン)五輪金メダルでショートプログラム(SP)1位のアリーナ・ザギトワ(ロシア)がフリーも155・42点で首位となり、合計237・50点で初優勝を飾った。ザギトワは「本当にどうもありがとう。コーチに感謝したい。観客の皆さん、応援してくれてありがとうございます。これを誇りにします」と語った。
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SP3位のエリザベート・トゥルシンバエワ(カザフスタン)が合計224・76点で2位。シニア女子初となる4回転サルコーを決めて乗り、滑りきった。
平昌五輪銀メダルでSP4位のエフゲニア・メドベージェワ(ロシア)が合計223・80点で3位だった。
日本勢はSP7位の紀平(きひら)梨花(関大ク)は合計223・49点で4位にとどまり、国際大会の連勝が6でストップした。昨年12月のグランプリ(GP)ファイナルを初出場で制した16歳の紀平は、演技序盤の2度目のトリプルアクセル(3回転半)ジャンプで転倒。その後は立て直し、伸びやかな滑りを見せた。演技を終えた瞬間、口にしたのは「まあ、良かった」。トリプルアクセルの失敗が「まあ」の言葉につながったという。初出場した世界選手権を振り返り、「国際試合の一つして挑んだ。70%頑張った」と評価した。
メドベージェワは前半にサルコー―ループの連続3回転ジャンプを決めると、のびのびと滑りきった。
全日本選手権覇者で、SP2位の坂本花織(シスメックス)は合計222・83点で5位だった。後半のフリップが1回転となり、高得点を稼げなかった。
SP8位の宮原知子(さとこ)(関大)は合計215・95で6位。演技前半でルッツ―トウループの連続3回転を決めて安定して滑ったものの、後半のジャンプでミスが出て、得点を伸ばせなかった。宮原は「ジャンプを真っすぐ飛ぶようにした。自分がどれだけ頑張ってきたかを思いながらやった。来季へ、いろいろなことに取り組んでいきたい」と語った。