オーストラリア政府は30日、フェイスブック(FB)などのソーシャルメディア企業がテロ関連の映像をすぐに削除しなかった場合、刑事罰に科す法案を4月初めに議会に提案すると発表した。企業幹部が数千億円もの罰金を科せられる可能性がある。FB上で犯行が生中継されたニュージーランド(NZ)の乱射事件を受けて検討していた。
発表によると、テロ攻撃や殺人、レイプなどの実行犯がつくって投稿された映像について、ソーシャルメディア企業がすぐに削除しなかった場合が対象。企業の担当幹部に最長で3年の禁錮刑か、最高で年間の世界売上高の10%相当の罰金を科す内容になる。豪メディアによると、対応が迅速で妥当だったかどうかは、裁判で陪審員らが判断することになるという。
昨年の売上高は、FBが約55…