(3日、選抜高校野球決勝)
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打線の破壊力では東邦が上回る。ここまで全4試合で先制。先手を取れば、かさにかかった攻撃ができるのが特徴だ。対する習志野は粘り強い。2回戦から準決勝まで逆転勝ち。重盗やバントなどで意表をつき、試合の流れをつかむのがうまい。ただ、ひっくり返したのは最大3点差までだ。
鍵を握るのは東邦の投手陣。全試合に登板してきたエースの石川が準決勝で143球を投げて完投。決勝は継投になるだろう。甲子園での経験が少ない投手が、主導権を奪うまで相手の仕掛けに耐えられるか。
継投で戦ってきた習志野にとって、ロングリリーフのできる飯塚を準決勝で3回の登板に抑えられたのは大きい。先取点で投手陣を援護できれば、面白い。(小俣勇貴)
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習志野の決勝までの成績
1回戦 8―2 日章学園(宮崎)
2回戦 3―1 星稜(石川)
準々決勝 4―3 市和歌山
準決勝 6―4 明豊(大分)
小林監督(習) 「個の能力で、うちの子たちはかなわない。これまでもそういう試合の連続。先行されても粘って、束になってかかっていきたい」
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東邦の決勝までの成績
1回戦 3―1富岡西(徳島)
2回戦 12―2 広陵(広島)
準々決勝 7―2 筑陽学園(福岡)
準決勝 4―2 明石商(兵庫)
森田監督(東) 「こういうゲームでしか勝ち目はないと思っていた。『平成』は我々が締める意気込みで来たので、何が何でも優勝します」