（２日、選抜高校野球準決勝）

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休養日をはさんで迎えた準決勝。選手と同様に、グラウンドもしっかりメンテナンスを施されていた。

３月３０日に雨で１時間５０分の中断があった。ぬかるんだ土の上に大量の砂をまき、試合を続行した。グラウンドを管理する阪神園芸は試合終了後に約２時間かけて整備したが、「砂を完全に取り除ける状態ではなかったので、プレーに支障がないよう処置した」と金沢健児・甲子園施設部長。

翌３１日は自慢の黒土に、砂の白いまだら模様が残っていた。もちろん、準々決勝の４試合を戦う選手のプレーには何の影響もなかった。その上で４月１日の休養日は「グラウンドを掘り起こし、土と砂が均等になるよう作業した」という。

丸１日をかけた作業により、見た目にも何の違和感もない、やや「色白」な黒土がよみがえった。

夏は今年から、決勝の前にも休養日が増設される。変わりつつある新時代の高校野球。献身的な裏方の支えは変わらない。（編集委員・安藤嘉浩）