第91回選抜高校野球大会で2日、習志野(千葉)が6―4で明豊(大分)を破り、決勝に駒を進めた。夏は2度の全国制覇の経験があるが、選抜では初の決勝進出となる。
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1975年夏の第57回全国選手権大会。この夏の甲子園では、原辰徳(現巨人監督)ら強打者を擁する東海大相模(神奈川)などが注目されていたが、深紅の大優勝旗をつかんだのは習志野だった。その時のエースがヤクルトの小川淳司監督(61)だ。2日、神宮球場でのDeNA戦前に「(決勝は自分たちが)優勝した時以来だよな? すごいな」と後輩の活躍を喜んだ。
今年は母校に差し入れでボールを30ダース贈った。選抜大会はプロ野球開幕の時期と重なるが、母校の試合は「ちょくちょく(テレビで)見ていた」という。
準決勝進出を決めた3月31日の阪神戦前には、ヤクルトが未勝利だったため「母校より、ヤクルトが勝ってほしい」とこぼしていた。その夜に今季初白星を挙げた。
この日は後輩たちの試合を振り返り、「最初に3点取られて厳しいかと思ったけど、よくひっくり返したな。頼もしい」とうれしそうだった。(菅沼遼)