昨年9月、台風21号による強風でタンカーが衝突して損壊した関西空港連絡橋が8日朝、上下各3車線の計6車線で通行できるようになった。修復工事を終え、約7カ月ぶりの全面再開となった。
損壊したのは下り側の橋桁で、被災直後は上り側を分割して通行を再開。その後、今年2月に損壊した橋桁を架け替え、3月7日から上下2車線ずつの計4車線で通行できるように。これにより順調に工事が進み、全面再開の時期が西日本高速道路が当初見込んでいた大型連休前の4月下旬よりも早まった。
同社によると、損壊した橋桁の撤去や造り直した2本の橋桁の製造などの費用は総額約50億円という。タンカーの関係企業側へ損害賠償を請求するかどうかについては、国の調査や海難審判の結論を踏まえて判断するとしている。