母の味を求め、客の7割ブラジル人 岐阜県道沿いの食堂——贯通日本资讯频道
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母の味を求め、客の7割ブラジル人 岐阜県道沿いの食堂

岐阜県可児市の県道沿いに、客の7割がブラジル人という食堂「メル」がある。店内は30席ほどで、遠来の常連客も少なくない。何がブラジル人客を惹(ひ)き付けるのか――。


「ボワノイチ(こんばんは)」「オブリガード(ありがとうございます)」。マンション1階にあるブラジル食堂の店内には、ポルトガル語が飛び交う。


岐阜は県内に住む外国人の2割超がブラジル人だ。自動車部品工場などで働き、家族ができたことをきっかけに永住する日系人も多い。そうした人が故郷を懐かしみ、肉料理を求めて訪れる。肉好きで知られるブラジル人に応えるメニューが目白押しだ。牛ランプ(税込み650円)、豚の骨付きカルビ(850円)、トマトソースとたっぷりのチーズがかかったビーフカツ(900円)。中でも人気なのが牛イチボのプレート料理(1200円)で、目玉焼き、ご飯、サラダに定番の家庭料理の豆料理も付く。ボリュームたっぷりで、肉好きのブラジル人の胃袋をつかんではなさないらしい。


故国の味は口コミで広がり、愛知県豊橋市や安城市から足を伸ばす人もいる。富山県に住むブラジル人トラック運転手は、仕事で近くに来るたびに寄る。地元の会社員、菊地アンデルソンさん(38)は「ここの豆料理は母の味に似ている」。昼食や仕事帰りの夕食に週5回は訪れるという。


店を経営するのは、日系ブラジル3世の清水ロドリゴさん(31)と妻サチコさん(37)。ロドリゴさんは派遣会社員、地元ラジオ局のパーソナリティーも務め、「3足のわらじ」をこなす。9歳で来日。中学校卒業後は派遣社員としてタイル会社や電線製造会社などで働いた。正社員になったのは2009年。携帯電話会社の代理店を扱う会社に入った。その後、ブラジル人向けの情報誌を手がけるようになり、取材先の一つがメルだった。


店のオーナーと知り合ってしばらく経ってからのこと。「妻が病気になったので店を譲りたい」と相談された。飲食店の経験はなかった。サチコさんは「やってみようか」。15年5月にメルの後継者となった。


手作りにこだわる。ハンバーガーに挟むパテも定休日明けの水曜に5日分を仕込む。「手作りしないと、まわりの店と差が出ない」。ブラジルで人気の揚げ物料理「パステル」の生地もつくる。「家族で穏やかに食事を楽しんでほしい」と考え、お酒は提供していない。店の隣にはブラジル食材を扱うスーパーもあり、南米情緒を堪能できる。(細見るい)


アクセス・営業時間


岐阜県可児市土田3872の1 曽我マンション1の1(090・9905・5895)。水~土曜は午前10時~午後9時、日曜は午後6時まで。月曜と火曜は休み。


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