「執念でやれば必ず」口癖の父、安藤百福 私は胃潰瘍に——贯通日本资讯频道
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「執念でやれば必ず」口癖の父、安藤百福 私は胃潰瘍に

「チキンラーメン」というインスタントラーメンが世に出て60年。人間なら還暦だ。赤いちゃんちゃんこを着るほど、愛され長生きした理由を探ると、日本が失った何かが見えてきた。


インスタントラーメン60年 本格派・健康…進化続ける


安藤サクラ「今だからこそ演じられる」朝ドラという冒険


あんどう・こうき 1947年生まれ。73年に日清食品(現日清食品ホールディングス)に入り、「どん兵衛」「U.F.O.」などを手がけ、2008年10月から現職。


安藤宏基さん(日清食品HD社長・CEO)


「チキンラーメン」の発売は1958(昭和33)年8月25日。私は当時10歳で、最初に食べたのは、売り出しの約半年前。すごくおいしかった記憶が残っています。


父、安藤百福(ももふく)は、世の中を明るくすることはないか、役立つことはないかを考え続けている「異能の人」でした。しかし、「執念を持ってやれば必ずできる。常識にとらわれるな」というのが口癖でしたから、周りの人間はたまったもんじゃない。私なども胃潰瘍(かいよう)になったほどです。


そんな父が7回仕事に失敗して8回目に成功したのがインスタントラーメンです。五つの原則があります。まずおいしいこと。そして簡単に調理ができること。さらに家庭に常備されるように保存性が高く、加えて安全で衛生的なものであること。最後に値段が手頃なこと。


いま、この原則を振り返ると、世間の役に立つもの、という点で一致しています。戦後の食料不足、日本の経済成長期の多忙さの中で、省力・省時間を実現する商品だったから受け入れられ、そして役だったことと思います。


同じことは世界各地で通用しました。開発途上期から成長に向かう段階で、インスタントラーメンは作り手を家事から解放し、子どもたちに安全安心な食生活を提供した。だからアジアやアフリカ、欧米まで広がったと思います。


袋麺、あるいはカップ麺という2種類のインスタントラーメンが、それぞれの国や地域ごとの味で彩られ、多様な家庭の味を生んでいく。まさに世界食になっています。


インスタントラーメンには世界の問題が反映します。マイクロプラスチックによる汚染が懸念されるように、私たちの商品の包装も無縁でありません。現在微生物によって自然に戻る生分解性容器の研究に取り組んでいますが、さらに環境負荷の低い商品を開発しなければなりません。


急速な高齢化を考えれば、健康面への配慮も欠かせません。麺にミネラル、ビタミンなど多様な栄養素を練り込む技術を確立していますので、こうした商品もどんどんと具体化させていくでしょう。


97年にできた世界ラーメン協…


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