バンコク中心部にある大型商業施設「セントラルワールド」で10日午後5時半(日本時間午後7時半)すぎ、火災が発生した。当局によると、現地午後9時時点で2人が死亡、17人がけがをした。日本人を含む外国人観光客もよく訪れる施設で、周辺は避難する人たちや消防車のサイレンの音などで一時、騒然となった。
バンコク都によると、火災は施設の8階付近で発生した。建物から飛び降りるなどして2人が死亡したほか、煙を吸い込むなどして17人が病院に運ばれた。いずれもタイ人だという。当局が火災の原因を調べている。
ショッピングセンターやホテルなどからなる同施設の建物には、バンコク伊勢丹も入っている。火災によって煙が建物の全体に充満し、施設は一時的に閉鎖された。(バンコク=貝瀬秋彦)