インドネシア中部スラウェシ島沖で12日午後7時40分(日本時間同8時40分)ごろ、マグニチュード(M)6・8の大きな地震があった。同国の気象庁は直後に津波警報を出したが、まもなく解除した。
米地質調査所(USGS)によると、震源は同島東部の町ルークから南西102キロの沖合で、震源の深さは17・5キロ。余震もあり、国家防災庁の報道官は「沿岸部では引き続き津波の恐れがあるので、自主的に避難してほしい」と話した。被害の状況は明らかになっていないが、複数の地区で停電となっている。ルークに住む男性運転手は、朝日新聞の電話取材に「津波警報が鳴り、大勢の住民が高台に逃げている」と話した。
スラウェシ島中部では昨年9月28日、M7・5の大地震が起き、最大7メートル規模の津波が発生。大規模な液状化も起き、6万7千棟以上の家屋が損壊、2千人以上が死亡した。(ジャカルタ=野上英文)