豪華客船「クイーン・エリザベス」(約9万1千トン、294メートル)が19日午前、3年ぶりに横浜港に入った。乗船客は約2千人。船から下りると、この日、全面的な供用が始まった「大黒ふ頭客船ターミナル」(横浜市鶴見区)で税関などの手続きを行った。
横浜市は現在、横浜港を大型客船7隻が同時着岸できる「世界最大級の港」にしようと整備を進めている。その一環として大黒ふ頭に新設された客船ターミナルは約5千平方メートルの広さがあり、世界最大級の客船が寄港しても、出入国などの手続きをスムーズに行うことができるという。
今秋には新港ふ頭(中区)にも客船ターミナルがオープンする予定で、同じビル内にレストランやホテルも入る計画だ。これで、横浜港の客船ターミナルは三つになる。
19日午前10時からは、ターミナルの「こけら落とし式」があり、横浜市の林文子市長は「ワールドクラスの港への飛躍を図っていく」と話した。(高野真吾)